「高齢者特有の歩き方を改善させたい」
「腰が曲がったように歩行にはなりたくない」
「足を引きずった歩行にはなりたくない」
そんな思いの方は、
この記事を読むことで解決につながりますのでご覧ください。
こんにちは!フットケア天王寺の橋本です。
私は日々、外反母趾をはじめ
足のトラブルでお悩みの方を救うべく
美しい歩行ではなく、健康な歩行法を指導しています。
私自身も、自分の外反母趾を歩行を変えただけで4ヶ月で10度改善させたことから
脚のトラブルで感じる辛い気持ちはわかりますし、それを解決できる方法もわかっています。
この記事では
高齢者特有の前のめりの歩き方から、「なんかおかしな」歩き方まで
現在すでに悩まれている方には解決策を、
今後に不安を感じてる方には予防策になる情報をお伝えしますのでぜひご覧ください。
高齢者の歩き方になる原因
高齢者にみられる前のめり歩行やヨチヨチした歩行になる原因は何なのでしょうか?
ほとんどの方は筋力や体力の低下、または膝や股関節の痛みをかばって歩くことが原因だと考えれるのではないでしょうか?
しかし、原因は意外なところにあったのです。
前のめり歩きになる原因は「前重心」
高齢者のような歩き方になる原因は、そもそもの間違った考え方から来ています。
あなたは、足に不安定さを感じた場合どのように対策をとるのでしょうか??
ほとんどの方は、ふらつきたくないようにと
地面を蹴るように歩く!
踏ん張るように歩く!
前へ前へ進むように歩幅を伸ばす!
といった工夫をするはず。
しかし、この際負担がかかるのが、
足の前にある指先や前足部分であり
これが高齢者特有の歩き方のきっかけを作り、助長させているのです。
重心はかかとで支えるもの
前に行こうとする、前足で地面を蹴る意識がなぜダメなのでしょうか?
それは体の構造にありました。
そもそも、人間の正しい姿勢を横からみてみると
耳⇨肩⇨股関節⇨膝⇨外くるぶしが一直線になる姿勢です。
この姿勢をとってみると、重心は前足ではなく「かかと」にくるはずです。
なので、地面を蹴るように歩きたり
前足で踏ん張った立ち方や歩き方をしたりと
体重を足の「前」で体を支えるのではなく、「後ろ=かかと」で支えなくてはいけないのです。
脚が上がらないのも「前重心だから」
前重心で過ごすと、姿勢が前のめりりになります。
前のめりの姿勢は
上半身に対して、下半身は後ろに位置することになります。
すると、足が出にくい上がりにくい状態となり、これもまた、高齢者にみられるような
脚が出ない、ちょこちょことした歩行につながります。
試しに椅子に座って上体を前に丸めて
脚を上げようとすると、脚は上がらないはずです。
このときの重心は前であり、前に行こうとする意識が上半身を前に倒して脚が出てこない良い例です。
反対に、姿勢を正して(後ろ=かかと重心)から脚を上げようとすると
簡単に脚が上がるはずです。
ですので
前重心で立つ・歩くことが高齢者にみられるような安定のない姿勢につながるのです。
これからは健康のために行っていた前への意識を強める度に
高齢者歩きに近づいていると覚えておきましょう。
高齢者歩きの改善策
前重心で歩くのがいけないことはわかったけれども
どうすれば良いのか?それは、前ではなく後ろ重心で歩くことです。
後ろ重心のポイントは「脚を持ち上げる」
後ろ重心で歩くには、地面を指先で掴むんだり、蹴ったりする動作をやめて
太ももから持ち上げて歩くことです。
地面を蹴ると高齢者歩きになるから
脚を持ち上げずに、前へ前へ動かすと
前重心なのは変わりませんし、高齢者歩きも改善されません。
また、外反母趾や膝痛にもつながる可能性もあります。
前重心の歩行が
前のめりの姿勢を助長させ、あらゆる部位の痛みにつながると
歩くたびに体を壊していっているものです。
実際に外反母趾と重度の変形性股関節症を患っている80代の方をみていますが
やはり前重心の歩行であり
後ろ重心の歩行に変えていくと、左右にふらついていた歩行に安定性が出てきたのです。
このことからも
前のめりで、どこか頼りない歩き方になる高齢者の歩きを改善させるには
太ももを上げて歩くことが大切になります。
ただし、太ももを上げたからといって
着地の瞬間や、その後に指先や前足で地面を蹴らないようにだけは注意してくださいね。
普段から前重心の私の祖母に歩行指導した結果がこちらです。
意識するポイント次第で
体を壊すのか、健康になれるのか分岐点になります。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございました。
高齢者の前のめり歩行の改善方法をまとめると、、、
・高齢者歩きになる原因は、前重心の立ち方や歩き方
・重心はかかと=後ろで支えるのが理にかなっている
・考え方を変えないと歩くたびに体を壊しかねない
・後ろ重心で歩くには、太ももを上げることがポイントです
・ただし、脚を下ろしたときに、前重心にならないようにだけ気を付けましょう
とはいうものの、実際に実行に移しても
それが後ろ重心で歩けているのかどうかは別問題です。
私自身、歩行のインストラクター講座を受けるまでに
何度も後ろ重心の歩行練習をしてから勉強会に臨みましたが
それでもできていなかった経験があるからです。
もし、
自分でするのは難しそう
後ろ重心で歩けているのかわからない
と不安な方は、お気軽にお問合せください。
[vkExUnit_ad area=after]