「外反母趾で悩んでいるけれど、実は姿勢も気になる」
そんなお声をいただくことがよくあります。
じつはこの2つ、「たまたま同時に起きている」のではなく、同じ原因からつながって起きているケースがとても多いのです。
外反母趾の改善を目指すことで、結果的に反り腰・猫背・ストレートネックなどの姿勢の崩れも一緒に整っていく――。
今回はその仕組みについて、詳しくご紹介していきます。
外反母趾と姿勢不良に共通する“根本原因”とは?
当院には、「外反母趾だけ治したい」と来院される方が多くいらっしゃいます。
でも実際に体をチェックすると、以下のような姿勢の崩れも同時に見られるケースが非常に多いのです。
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お腹が前に突き出た反り腰
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背中が丸くなる猫背
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頭が前に出たストレートネック
このような姿勢の崩れと、足の変形が同時に起きている理由。
それは、共通している**「重心の崩れ」と「歩き方の癖」**にあります。
鍵となるのは「前重心」と「足の過回内」
前重心とは?
本来、体の重心は足の真ん中(かかと寄り)にあるのが理想です。
しかし、多くの方が無意識のうちに体を前に傾け、つま先側に重心をかけている状態=「前重心」になっています。
この前重心が続くと…
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親指に過剰な体重がかかり、外反母趾に
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骨盤が前に引っ張られて、反り腰に
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体のバランスを取るために、背中が丸まり猫背に
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首が前に出てストレートネックに
というように、全身が連鎖的に崩れていくのです。
足の過回内とは?
歩くときに足首が内側に倒れ込む癖のことを「過回内」といいます。
この癖があると、足裏のアーチが潰れやすくなり、親指に負担が集中しやすくなる=外反母趾の原因になります。
同時に、足元が不安定になるため、体幹を安定させようとして腰や背中・首にまで負担が広がり、姿勢の崩れにもつながってしまいます。
足元から全身を整える。当院のアプローチ
当院では、外反母趾を「足だけの問題」とは考えていません。
それは、足の状態は姿勢や歩き方の影響を強く受けているからです。
そのため、次のようなステップで全身を整えるサポートを行っています。
1. 全身バランスのチェック
骨盤・背骨・頭・膝・足まで、姿勢全体のバランスを評価します。
2. 過回内の抑制と足指の負担軽減
足や姿勢に負担のかからないように、正しい立ち方の指導を行います。
3. 正しい歩き方の習得
当院では、足の力を抜き、かかとから静かに着地する「自然な歩き方」を指導しています。
この歩き方は…
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足指に余計な力を入れない
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膝をロックせず、柔らかく使う
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姿勢を崩さず歩ける
…という特徴があり、足・腰・背中・首まで連動して無理なく使える体に導きます。
外反母趾の改善が、姿勢改善につながる理由
足元が整い、正しい歩き方が身につくと、自然と全身の姿勢が安定していきます。
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骨盤の前傾が抑えられて反り腰が改善
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背中が自然に伸びて猫背が軽減
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首の位置も整いストレートネックの負担が減る
「外反母趾の痛みで来院したのに、姿勢まできれいになった!」
という声が多いのは、身体が本来の使い方を取り戻している証拠なのです。
まとめ|足だけでなく、姿勢まで整えるケアを
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外反母趾と姿勢の崩れには共通する原因(前重心・過回内)がある
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足元から全身を見直すことで、反り腰・猫背・ストレートネックも一緒に改善できる
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部分的な対処ではなく、「動き」と「重心」から整えることが大切
当院では、足元から全身を見直す施術と歩き方指導で、外反母趾の改善と姿勢の安定をサポートしています。
もしあなたも、足の悩みだけでなく姿勢の崩れにお悩みなら、ぜひ一度ご相談ください。