「外反母趾に悩んでいる」
「最終的には手術を検討している」
そんなあなたに書いています。
フットケア天王寺では、外反母趾をはじめ
足のさまざまなトラブルに対して歩行指導を通して症状を改善に導いてきました。
外反母趾は足の親指に変形や痛みをもたらす病気で、
履ける靴が限定されてきたり、長時間歩けないなどの支障が出てきます。
そんな外反母趾を治療しようとすると、
テーピング・揉みほぐし・指を広げるグッズ・指を鍛えるなど、さまざまな治療法が存在します。
しかし、いろんな治療法を試しても改善しなかったときには手術を検討される方は多いはずですが、
手術をしたからといって治るかどうかは別問題なのです。
今回の記事では、外反母趾治療の手術である「骨幹部骨切り術」の解説から、
当院で実施している「ゆるかかと歩き」の特徴まで紹介します。是非ご覧ください。
外反母趾の手術「骨幹部骨切り術」とは?
外反母趾の治療で一般的な手術方法は主に3種類あり、
骨幹部骨切り術は、近位骨切り術や遠位骨切り術と並んで代表的な手術法になります。
骨幹部骨切り術には主に3種類の方法があり、
その目的は
内に入った親指の矯正と、逸脱した親指と中足骨の適合性を改善させることです。
scarf法
scarf法は、中足骨の根本から頚部までZ字状に骨切りし
骨切りした背面側の中足骨を外に移動させる方法で手術法です。
scarf法は重症度が高い外反母趾にも適応される特徴があります。
画像引用:外反母趾ガイドライン2014
手術後は一週間から10日包帯で固定した後、関節の可動域訓練を開始し
自分の全体重を足にかけられるまで6〜10週間かかります。
Ludloff法
中足骨を足の甲側から足裏に向けて骨切りします。
足の甲側から打ち込んだスクリュー(ねじ)を軸に骨を回転させ矯正を行う手術法です。
画像引用:外反母趾ガイドライン2014
手術後は一週間から10日包帯で固定した後、関節の可動域訓練を開始し
自分の全体重を足にかけられるまで6〜10週間かかります。
中足骨水平骨切り術
中足骨水平骨切り術は、scarf法やLudloff法と違い骨頭側から骨切りします。
画像引用:外反母趾ガイドライン2014
どんな足に適応されるのか
軽度の外反母趾から重度のものまで手術は適応されますが
骨幹部骨切り術は、中程度から重症度が高いものに主に適応されます。
ただし、骨を切るわけなので
骨粗鬆症の人は慎重に検討しなければいけません。
骨幹部骨切り術のメリット
外反母趾の角度や痛みの改善が期待できます。
骨幹部切り術のデメリット
手術により、良好な結果が期待できますが、
術後はあらゆることが起こり得ます。
・再発
・感染
・変形治癒
・骨折
・癒合遅延
・内反母趾
まとめ
骨幹部骨切り術は、外反母趾角を矯正できる手術で、術後は角度の改善が期待できるでしょう。
しかし、手術をしても再発したり痛みが残ったりする可能性もあるため、
実施するかどうかは慎重に考えたほうが良さそうです。
当院では、外反母趾は歩き方から来ていると考え、
歩行を改善することで外反母趾角を改善させています。
もし、原因が歩き方だとすると
悪い立ち方や歩き方を変えない限りは、手術をしても再発する可能性が非常に高いほか
膝・股・腰・肩などに痛みが生じる可能性があります。
当院で指導している「ゆるかかと歩き」では
手術よりも安価で痛みなく改善し、歩行が身につけば再発する心配はなく、自分で健康な状態をキープできるのです。
実際に私自身、15分以上歩けなかったのですが、5時間は歩けるようになったことから
外反母趾を治すにあたり、歩行改善も選択肢の一つに入れられてみてはいかがでしょうか?
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