足の親指が中に入り込んでしまった(母趾中足趾節関節:MTP関節が外反)状態が外反母趾です。外反母趾になると、親指の変形や痛みの出現だけでなく、親指と重なった人差し指に痛みが出たり、足裏が痛む足底筋膜炎を起こしたりするなど、日常生活に多大なる支障を及ぼします。
そんな外反母趾を確定できる項目に「角度」があります。角度がわかることで自分自身の親指の状態や進行状況がわかります。また、重症度をもとにしてこれからどうしていけば良いのか指針が決まるはずです。この記事では外反母趾の基準となる角度の詳細から、自分で簡単にできるアプリを使った測定方法まで紹介します。外反母趾かどうか不安がある方はぜひご覧ください。
外反母趾の角度の基準とは
外反母趾の診断や重症度の分類はどのようにして決まるのでしょうか?基本的には外反母趾角=HV角から決められます。
正常値
HV角9°〜15°
軽度
HV角20°未満
中等度
HV角20°以上°40未満
重度
HV角40°以上
外反母趾の角度の測り方
外反母趾角=HV角の測定にはいくつもの方法があります。
・レントゲン(x-ray)
・フットプリント
・足の外郭線(がいかくせん)
・ゴニオメーター
上記の方法で角度の測定は行えるものの、一般人の方が気軽に行えるものではありません。
そんな中、私がインストラクターを務めるネイティブウォーキング協会から
誰でも簡単に行えるスマホを使った測定アプリが出ましたのでご紹介します。
スマホで簡単!重症度測定診断
スマホがあれば今すぐ!簡単に!あなたの足の状態を知ることができます。
画像引用元:一般社団法人ネイティブウォーキング協会
診断結果とともに各SNSへのシェアボタンがあることから
一緒に住まわれていないご家族の方に送ることもできますし、ご友人にシェアすることもできます。
また、一言アドバイスが明記されていますので
今後どうしていくべきなのか参考にしてみてはいかがでしょうか。
画像引用元:一般社団法人ネイティブウォーキング協会 フットアドバイザー
画像引用元:一般社団法人ネイティブウォーキング協会 フットアドバイザー
外反母趾測定システムのフットアドバイザーを、、、
角度に比例して痛みが強いとは限らない
ここまで外反母趾の角度の測定基準とその方法を紹介してきました。
外反母趾は15°から軽度の外反母趾の分類されます。
しかし、必ずしも角度の大きさと痛みの強度は比例するとは限らないというのが
外反母趾改善のために歩行指導をしている私の見解です。
例えば
当院にいらっしゃった
右48°、左53°の重度の外反母趾のAさんの場合
角度は小学生からで始めたものの
痛みの無い時期もあったりしたことから放置してしまい
かなり進行してしまったと言うケースがあります。
このことからも
必ずしも角度の大きさと痛みの強度は比例するとは限らないのです。
つまり、
痛みがない(少ない)方は放っておくと手遅れになる可能性がありますし
立位での測定で外反母趾ではなかったとしても
歩行時の足の運びが悪ければ外反母趾に該当する角度になっている可能性があるほか
外反母趾以外の扁平足、内返小指などのトラブルを抱えている可能性があります。
兎にも角にも
現在足のお悩みを抱えてらっしゃる場合は
体の土台にあたる足に不調があっては
姿勢が伸びないなど、全身への影響も危惧されることから
改善に向けて何かしらの行動を早急に起こすことをおすすめします。
なぜなら私自身
足のトラブルで悩んでいた時期があり
騙しだまししていた結果「15分以上」歩けなくなってしまったからです。
(現在では扁平足や外反母趾は改善し、5時間でも平気で歩けるようになりました)
まとめ
外反母趾と診断される基準は、外反母趾角=HV角から決められます。
その測定方法はさまざまありますので
ご自身に合った測定方法を選択しましょう。
ただし
角度の大きさと症状は一致するとは限りませんので注意が必要です。
当院では角度の測定から外反母趾の成り立ち
改善までのサポートをしておりますのでお気軽にご相談ください。
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